やまま満寿多園の取り組み

やまま満寿多園の取り組み

レインフォレスト・アライアンス認証制度の取得

1987年に設立された国際NPO団体レインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance)が制定する森林や生態系の保護、農園の労働環境など、持続可能な農業のための包括的な基準を満たした農園に与えられるレインフォレスト・アライアンス認証制度の取得を積極的に努力しています。
2022年4月現在、加工部門は同制度を取得、現在生産部門の認証に向け努力しています。

農業の持続化に向けた取り組み

日本社会全体的な課題である、耕作放棄地の再生に取り組んでいます。生産農家後継者不足と高齢化、農作物の価格低下などにより農地の耕作を辞め、農地が荒地となってしまう状況に対し、農地の再生に取り組んでいます。


現在取り組んでいる事業:上朝比奈地区茶園基盤整備(荒廃農地解消型)
完全耕作放棄地36aを含む総面積1.1haにつゆひかりを植栽し荒廃した農地を再生します。令和5年(2023)~6年度(2024)に工事、定植を計画中(予定含む)です。

女性が活躍する職場環境に向けた取り組み

女性の雇用に対し男女の格差の無い労働環境を備え、各セクションごとにも雇用の窓口を開けています。
①栽培、生産、営業、事務など幅広い分野に女性雇用を推進しています。
②同一労働・同一賃金の人事制度、賃金体制の整備に取り組んでいます。
③産休・育休取得の推進に取り組んでいます。

地方における労働環境と労働力の確保、人材の育成

雇用に関し、Uターン、Iターン就職を積極的に推進しています。
御前崎市で育った子どもたちが更なる成長のために進学し、御前崎市に戻り、地域の企業へ就職し、活躍できるよう支援する制度「御前崎リターン就職応援プロジェクト」への賛同事業者として登録しています。

牧之原大茶園の誕生と
丸尾文六による小泉原の開墾

丸尾文六が最初に開墾を始めた茶園(小泉原)
丸尾文六開拓150年周年記念茶
(通販ページはこちら)

明治時代になり、関所が廃止され大井川に橋が掛けられると同時に川越人足の仕事は廃業となり、この救済策として大井川の西に広がる牧之原台地を開墾する茶園事業が開始されました。静岡県南部に位置する牧之原台地は、年間を通じ降雪がほとんど無く温暖で日照時間の長く雨にも恵まれた、お茶の耕作に適した風土を備えており、先人たちの努力により台地は日本屈指の大茶園地帯となりました。やまま満寿多園のある御前崎市朝比奈原は、この牧之原台地の南端に位置し、当時池新田村(現在の御前崎市池新田地区)の実業家・丸尾文六が川越人足33名と最初に開墾を始めた場所です。当時、丸尾文六の指導のもと事業に着手したと言われる茶園は、現在やまま満寿多園の茶畑として、当時の人々の願いと共に大切に管理・栽培を行なっています。